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超安定、迅速反応性MRIおよびアルファ線核医学治療用キレート剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K22598
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

吉村 崇  大阪大学, 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総合センター, 教授 (90323336)

研究分担者 兼田 加珠子 (中島加珠子)  大阪大学, 放射線科学基盤機構, 特任准教授(常勤) (00533209)
永田 光知郎  大阪大学, 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総合センター, 助教 (10806871)
豊嶋 厚史  大阪大学, 放射線科学基盤機構, 特任教授(常勤) (40414578)
渡部 直史  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90648932)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
キーワードキレート剤 / ランタノイド / アクチニウム / ガドリニウム / 安定度定数 / 迅速反応性 / ランタン / アルファ線
研究開始時の研究の概要

本研究では、MRIで使用されているガドリニウム及びアルファ線核医学治療研究で用いられているアクチニウムのキレート剤であるDOTAを超える安定性と迅速反応性をもつ超安定キレート剤を開発する。迅速反応性の獲得のためにキレートの構造に部分的に剛直な部分を取り入れつつ、柔軟にフィット出来る部位も取り入れたキレート剤を合成する。また、超安定性獲得のためにキレート内に金属イオンを閉じ込める工夫をする。錯形成反応の反応速度の決定、得られたガドリニウムおよびアクチニウム化合物の安定性を評価する。

研究成果の概要

本研究では、MRIで使用されているGd及びアルファ線核医学治療研究で用いられるAcに対する安定性と迅速反応性をもつ新しいキレート剤の開発を目的に研究を行った。本研究では新しい9配位のキレート配位子を合成し、ランタノイドおよびYを用いて錯体を合成した。錯体は全て室温下で生成し、Gdとの安定度定数はLaとの値に比べて1000倍ほど高かった。このことから、今回合成したキレート配位子はランタノイドの後半側の元素群に適した配位子であることが分かった。マウス肝細胞を用いて細胞障害性を調べたところキレート剤及びGd錯体は、Gd塩に比べて高い生存率を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では医学利用されている金属錯体に着目し、現在までに用いられているキレート剤がもつ問題点を解消するための基礎研究を行った。その結果、新しく設計及び合成したキレート剤は、室温下、水中で容易にランタノイドと安定な錯体を生成することが分かった。さらに得られた化合物の細胞毒性も低いことが分かった。これらの結果に加えて、種々の金属イオンとの反応によりこのキレート剤に適した金属イオンを見出すことに成功した。これらの結果は医学利用される金属錯体のためのキレート剤開発の指針になると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ピコリン酸アームを有する九座配位子を用いたランタノイド錯体の合成と構造2020

    • 著者名/発表者名
      永田光知郎、神田晃充、矢島辰雄、吉村崇
    • 学会等名
      錯体化学会第70回討論会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] リアミノシクロヘキサン骨格を有する三脚型キレートランタノイド錯体の合成2019

    • 著者名/発表者名
      石田陽太、永田光知郎、吉村崇
    • 学会等名
      錯体化学会第69回討論会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] ラリアート型クラウンキレーターによる放射性アルカリ土類金属錯体の合成2019

    • 著者名/発表者名
      永田光知郎、矢島辰雄、吉村崇
    • 学会等名
      錯体化学会第69回討論会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2022-01-27  

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