研究課題/領域番号 |
19K22602
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
田中 守 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20207145)
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研究分担者 |
落合 大吾 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (80348713)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 羊水幹細胞 / 間葉系幹細胞 / マクロファージ / 早産 / 胎児炎症反応症候群 / ヒト羊水幹細胞 / 炎症 / 幹細胞 / 羊水 |
研究開始時の研究の概要 |
世界では年1500万件の早産分娩が存在し、その主原因は子宮炎症である。子宮炎症は早産をきたすだけでなく、胎児炎症反応症候群(FIRS)も引き起こす。FIRS罹患児は胎児期に臓器障害をきたし出生後治療は困難を極める。現在、早産回避やFIRSへの治療法は無く新規治療法開発が期待されている。本研究では、早産・FIRSモデルを用い、羊水幹細胞(hAFS)が「子宮炎症の場」に遊走・生着し、抗炎症効果により早産予防やFIRS治療効果を発揮する、との仮説を検証する 。 本研究が成功すれば、患者羊水由来の幹細胞治療を用いた臨床応用が可能であり、母児にとって極めて安全な新規幹細胞治療法になると考える。
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研究成果の概要 |
間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cells; MSCs)の一種であるヒト羊水幹細胞(Human amniotic fluid stem cells; hAFSC)には、高い抗炎症作用があることが知られている。申請者らは、子宮頸管からの上行性感染により生じる早産を模倣した動物モデルを用い、その治療効果と機序の一部を明らかにした。 また、早産期前期破水患者から経膣的に流出した羊水からhAFSCを樹立することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで早産の予防法は存在しなかった。早産を引き起こす最大の原因は、膣からの上行性感染によって子宮内炎症が惹起され、増悪することである。間葉系幹細胞の一種であるヒト羊水幹細胞には、高い抗炎症作用があることが知られている。申請者らは、羊水幹細胞の持つ抗炎症作用を利用した早産予防策を検討した。 申請者らは、マウス早産モデルに羊水幹細胞を投与し、炎症反応の中心にあるマクロファージの作用を制御し、早産を予防することに成功した。
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