研究課題/領域番号 |
19K22603
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
服部 信孝 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80218510)
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研究分担者 |
佐藤 栄人 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00445537)
波田野 琢 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60338390)
森 聡生 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (60782878)
上野 真一 順天堂大学, 医学部, 特任助教 (40875944)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | パーキンソン病 / Programmed cell death-1 / 制御性T細胞 / α-シヌクレイン(AS) / 腸脳関連 / 腸脳連関 / α-シヌクレイン |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)の病態に炎症の関与が示唆されているが、どの様な免疫システムが関与するかは不明な点が多い。しかし、近年α-シヌクレイン(AS)が、腸から迷走神経を介して脳へ伝播する事が報告され、ASの病的な蓄積に腸内細菌叢の変化や全身炎症が関与している可能性が示唆されている。そこで、脳のみならず腸を中心とした全身炎症がPD発症に関連すると仮説を立てた。この仮説を明らかにするために制御性T細胞に関連するprogrammed cell death-1(PD-1)への抗体およびPD-1ノックアウトマウスとPDモデルマウスを用いてASの凝集及びドパミン神経細胞変性と炎症の関連について検討する。
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研究成果の概要 |
PD-1ノックアウトマウス、ヒトα-シヌクレイン(AS) トランスジェニックマウス、野生型(WT)、グルコセレブロシダーゼ(GBA)遺伝子 L444Pノックインマウスにおいて、脳内におけるASの伝播や凝集やチロシンハイドロキシラーゼ陽性神経細胞の脱落、行動解析など検討したが、いずれも群間における有意差は認めなかった。一方、炎症性サイトカインはPD-1ノックアウトマウスやGBA L444Pノックインマウスの脳内で増加する傾向にあり、PD-1ノックアウトに対してASシードを脳内へインジェクションしたがWTと比較し明らかな変化はなく、今後GBAノックインマウスでの検討を進める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病(PD)の原因タンパクとして考えられているα-シヌクレイン(AS)は、全身炎症により凝集が引き起こされることが想定され、免疫チェックポイント分子であるProgrammed cell death-1(PD-1)阻害により全身炎症が惹起し、さらにPDのリスク遺伝子であるグルコセレブロシダーゼ(GBA)遺伝子変異を有することで脳内での炎症は増加する傾向にありAS凝集が促進する可能性がある。
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