研究課題/領域番号 |
19K22606
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
井上 健 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第二部, 室長 (30392418)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ゲノム重複変異 / Charcot-Marie-Tooth病1A型 / PMP22 / 人工miRNA / アデノ随伴ウィルス(AAV) / 遺伝子発現抑制 / 遺伝子治療法 / AAV / 人工マイクロRNA / 遺伝子治療 / シュワン細胞 / 遺伝性ニューロパチー |
研究開始時の研究の概要 |
最も頻度が高い遺伝性ニューロパチー、Charcot-Marie-Tooth病1A型(CMT1A)に対する画期的な遺伝子治療法の開発を行う。そのためにはいくつか、技術的 に克服すべき課題があるが、本研究では細胞特異的高効率発現を可能にするプロモーターの導入と人工miRNAの組み合わせ、これをアデノ随伴ウィルスに組み込むことで、CMT1Aの責任遺伝子PMP22の遺伝子発現抑制による画期的な治療法のプラットフォームを確立する。
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研究成果の概要 |
シャルコー・マリー・トゥース病1A型(CMT1A)の遺伝子治療を可能にするためにシュワン細胞特異的にPMP22遺伝子の発現抑制ができる人工miRNAを搭載したアデノ随伴ウィルス(AAV)を開発し、その有効性を実証する。我々は本研究期間中にシュワン細胞特異的プロモーターを構築したが、効果的な遺伝子治療に実現に必要な転写活性が得られていないため、今後さらに改良を加え、これをすでに設計された人工miRNAカセットと組み合わせて、治療用AAVを構築していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人工マイクロRNAを用いて特定の遺伝子の発現を抑制することによって根本的な治療法のない遺伝性疾患、特にゲノム重複などによる遺伝子過剰発現が原因である疾患に対する遺伝子治療法の可能性を切り開くものである。特に神経疾患については、安全に遺伝子治療用のベクターを標的となる細胞に送り届けるための技術開発が必須であり、本研究は特に遺伝性ニューロパチーであるシャルコー・マリー・トゥース病1A型の治療法開発を目指している。
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