研究課題/領域番号 |
19K22620
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柳田 素子 京都大学, 医学研究科, 教授 (70378769)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
|
キーワード | 成熟 / 疾患感受性 / 分化 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請課題は、成熟に伴う臓器の機能獲得と疾患感受性獲得を結びつける分子メカニズムの解明を目指した挑戦的研究である。成熟に伴う機能獲得と疾患感受性上昇は疫学的には示されていたが、そのメカニズムは未解明であった。本申請課題において、機能獲得のマスター転写因子や疾患感受性のシグナル経路を同定することで、その分子基盤に迫ることが期待できる。
|
研究成果の概要 |
腎臓は発生過程で形態形成が終了した後に、成熟の過程で、多彩な機能を獲得する。形態形成のメカニズムはこれまで詳細に解析が進められてきたが、未熟な臓器がどのように機能獲得(成熟)するのかについては明らかにされていない。 本研究では、性成熟に伴い、雌マウスの腎臓において形態的変化と遺伝子発現変化が惹起されること、その変化は卵巣摘除で抑制されることを見出した。加えて、性成熟期に卵巣摘除を行った後に腎障害を惹起すると、腎障害が軽減した。以上の結果から、性成熟に伴い、腎臓は多彩な機能を獲得する一方で、疾患感受性を獲得することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成熟に伴う機能獲得と疾患感受性上昇は疫学的には示されていたが、そのメカニズムは未解明であった。機能獲得と疾患感受性獲得が性成熟の過程で制御されるという知見は新規性が高い。さらに本課題は、臓器機能や疾患感受性の性差がどのようにして形作られるかという根源的問いに対する知見を提供することができる。
|