研究課題/領域番号 |
19K22623
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
森田 明理 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30264732)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | フォトフェレーシス / 制御性T細胞 / 自己免疫疾患 / アレルギー疾患 / 光線療法 / フォトフォレーシス |
研究開始時の研究の概要 |
血球分離および光増感剤を用いないフォトフェレーシスの開発とフォトフォレーシスによるアレルギー・免疫疾患治療を対象にした効率的な制御性T細胞(Treg)の誘導の基盤技術の開発を目的とする。フォトフェレーシスの普及を阻害している要因として、血球分離が必要なこと、光増感剤を使用することなどが挙げられる。深紫外LEDやフォトニック結晶ファイバーという最先端の光学技術を駆使し、血球分離および光感作物質を必要としないシステムの構築を進める。フォトニック結晶ファイバーの最適化、分光分布、放射照度、照射量などの照射方法の最適化、フォトフェレーシスのメカニズム、動物実験による効果の検証を行う。
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研究成果の概要 |
血球分離・光増感剤を用いないフォトフェレーシスの開発と制御性T細胞(Treg)の誘導の基盤技術の開発を目的とした。深紫外LEDやフォトニック結晶ファイバーという最先端の光学技術を駆使し、血球分離および光感作物質を必要としないシステムの構築をすすめ、使用する光の分光分布・照射量、最適化を行い、最適な管径、および流速を見出した。UVBを照射が至適であることもあきらかとなった。メカニズムの検証としては、制御性T細胞(Treg)の誘導について、照射後、リンパ球を分離して、Tregと思われる分画のRNAシークエンスを実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォトフェレーシスは、尋常性天疱瘡やリウマチ性血管炎、全身性ループスエリテマトーデスなどさまざまな自己免疫疾患において有効であり、さらに心臓移植後の拒絶反応の抑制や宿主対移植片病(GvHD)にも有効であることが明らかとなった。フォトフェレーシスの普及を阻害している要因として、血球分離が必要なこと、光増感剤を使用することなどが挙げられる。そのため、血球分離および光増感剤を用いないフォトフェレーシスの開発とフォトフォレーシスによるアレルギー・免疫疾患治療を対象にした効率的な制御性T細胞(Treg)の誘導の基盤技術は、必要とされるものである。
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