研究課題/領域番号 |
19K22635
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 自然免疫 / Toll様受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
核酸はタンパク質を表す遺伝コードとして機能するばかりでなく、免疫コードとしても機能する。例えば、病原体コードとしてウィルス、細菌などの侵入を知らせる。また死細胞から放出され、組織傷害を示す。最近、構造生物学的な解析から、1重鎖RNAのセンサーと考えられてきたToll-like receptor 7 (TLR7)、TLR8がグアノシン(Guo)やウリジン(Uri)にも結合することが明らかになった。この結果を受けたさらなる展開として、ストレス応答におけるヌクレオシドの役割を解明することを本研究において解析し、どのような応答がヌクレオシドによって誘導され、どのような疾患と関与するのか、検討する。
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研究成果の概要 |
最近、構造生物学的な解析から、1重鎖RNAのセンサーと考えられてきたToll-like receptor 7 (TLR7)、TLR8がヌクレオシドに結合することが明らかになった。そこで、TLR7、TLR8のヌクレオシドに対する応答がどのような応答を誘導するのか検討した。結果としてヌクレオシドにマクロファージが応答すると、結果として、マクロファージの蓄積が認められることが分かった。またその蓄積にTLR7が関与している可能性が示された。今後の解析で、TLR7がマクロファージの蓄積を誘導する分子基盤の解明を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TLR7やTLR8は病原体センサーとして感染防御反応の誘導に関与していると考えられている。また、TLR7/8の活性化は様々な炎症性疾患の病態に関与すると考えられている。本研究では、TLR7、TLR8がヌクレオシドに結合するという知見を踏まえて、TLR7、TLR8のヌクレオシド他に対する応答を調べ、マクロファージの蓄積を誘導する可能性が示された。この知見は、TLR7、TLR8が関与する疾患の病態理解に資すると期待される。
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