研究課題/領域番号 |
19K22654
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内田 広夫 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40275699)
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研究分担者 |
花田 幸太郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 研究グループ長 (00357790)
城田 千代栄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20378194)
田井中 貴久 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30378195)
田中 裕次郎 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90382928)
檜 顕成 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (90383257)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | マグネシウム合金 / 生分解性金属 / 気管ステント / 気管軟化症 / 生分解性合金 / 気管狭窄 / 気管内ステント / 生分解性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、小児の気管軟化症に対して従来の侵襲性の高い気管切開術や外ステント術や大動脈釣り上げ術などの外科的治療法を回避し、より低侵襲な方法で治療するために、生分解性の気管内ステントを開発することである。ステントの素材として、優れた加工性と高い力学的信頼性を併せ持つ生分解性マグネシウム合金を使用する。気管軟化症は成長に伴う気管径の増大とともに改善することが多く、生分解性の気管内ステントを開発することで今まで問題となっていた合併症のリスクを減らすことができる。また気管切開が困難な気管分岐部の狭窄部位にも 留置できるため、気管軟化症の多くが低侵襲な生分解性気管内ステント術で治療可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究は生分解性マグネシウム(Mg)合金製気管ステントのin vitro、in vivoにおける生体適合性と生分解挙動の変化を明らかにした。細胞毒性試験により毒性がないことを確認した。ラット気管に埋植し、病理検査で周囲組織の炎症が軽度であることを確認した。またウサギ気管に埋植し、炎症反応上昇や肝・腎機能障害や血中Mg濃度の上昇がないことを確認した。しかしラット気管内で分解速度が速かった。そこでポリ乳酸でコーティングしてから埋植したところ、留置後半年間、気管内で形状を維持できることが明らかとなった。ポリ乳酸でコーティングしたMg合金製ステントは小児の気管軟化症治療への応用が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により生分解性マグネシウム合金製気管ステントはラット気管内で半年間形状を保てることが明らかとなり、小児の気管軟化症治療への応用が期待できる。実現すれば、従来の侵襲性の高い気管切開術や外ステント術や大動脈釣り上げ術などの外科的治療法を回避できる。気管が成長するまでの一定期間のみ留置が可能なため、長期合併症のリスクが低い。気管切開が困難な気管分岐部の狭窄例にも留置でき、多くの症例が治療可能となる。気管切開と異なり治療後の気道管理が容易なため、患児だけでなく家族のQOL向上にも繋がり、さらに早期退院による医療経済の改善にも貢献できる。
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