研究課題/領域番号 |
19K22659
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
新谷 康 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90572983)
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研究分担者 |
南 正人 大阪大学, 医学部附属病院, 特任教授(常勤) (10240847)
大瀬 尚子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10570559)
舟木 壮一郎 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50464251)
狩野 孝 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70528455)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺再生医療 / 脂肪組織由来間葉系幹細胞 / 慢性閉塞性肺疾患 / 細胞治療 / 細胞シート / 細胞培養技術 / Layer by Layer法 |
研究開始時の研究の概要 |
呼吸器領域では慢性閉塞性肺疾患(COPD)など非可逆性の慢性進行性の肺疾患が急増しており、臓器移植に代わる根治的な治療法の開発が望まれている。我々は以前よりCOPDに対する治療手段の可能性の一つとして、脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)を用いた肺再生医療に注目し基礎研究を進めてきた。今回、「ADSC積層シートを外科的に投与する手法を開発し、COPDに対する再生医療にむけ新たな細胞移植法を確立する」ことを目的として、本研究を計画した。体性幹細胞を用いた本技術は安全性が高く、長期培養が不要であり、確実に病変局所に大量の細胞を投与できる。従って本研究は肺再生医療実用化への第一歩になると期待できる。
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研究成果の概要 |
脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)は増殖が速く組織再生因子の産生が高いことから、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する肺再生医療において有望な細胞ソースと考えられている。我々は、フィブロネクチンとゼラチンを交互に積層したLayer by Layer法により細胞同士の接着を誘起し、ADSCで構成される3次元組織体(3D-ADSC)を作成した。3D-ADSCは、HGF、SDF-1などの組織再生因子分泌能が高く、エラスターゼ誘導COPDモデルマウスの肺表面への移植により肺胞再生能の亢進を認めた。以上より、3D-ADSCはCOPDに対する有用な治療手段になる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸器領域では慢性閉塞性肺疾患(COPD)など非可逆性の慢性進行性の肺疾患が急増しており、臓器移植に代わる根治的治療法の開発が望まれている。脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)は組織再生因子分泌能を有しており、COPDに対する新たな治療法として注目されている。本研究は、「ADSC積層シートを外科的に投与する手法を開発し、COPDに対する再生医療にむけ新たな細胞移植法を確立する」ことを目的として実施した。組織修復因子を多く分泌するADSCを用いて、積層シート状にして病変部に貼付することで、大量の細胞を局所に投与できる利点があり、呼吸不全に対する新たな外科治療法の開発につなげることができる。
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