研究課題/領域番号 |
19K22662
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
|
研究分担者 |
中村 雅史 九州大学, 医学研究院, 教授 (30372741)
三好 圭 九州大学, 大学病院, 助教 (70755272)
山崎 章生 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80404440)
永井 俊太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (90755240)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 細胞周期離脱癌 / 細胞周期再進入癌 / 免疫監視機構構築 / G0/G1アレスト / 癌休眠 / Hedgehog signal / PTPN3 / C4orf47 / 癌悪性形質 / 低酸素環境 / 癌微小環境 / 増殖 / 浸潤 / 新規癌治療法開発 / 細胞周期 / 細胞周期離脱 / 細胞周期再進入 / 免疫監視構築 / 免疫治療 / 癌再発 / Hedgehogシグナル / cell cycle離脱 / cell cycle再進入 / 癌抗原 / 膵癌 / 癌再発制御 / 癌抗原認識他家細胞傷害性Tリンパ球 |
研究開始時の研究の概要 |
長期間完全寛解後に再発する症例が存在するということは、G0癌細胞や細胞周期再進入癌細胞の抗原性が低下し、免疫監視機構が不十分だからである、と我々は概念的に理解している。本研究では、この概念を機序解析可能な細胞周期離脱(G0)癌/再進入癌モデルを作成して科学的に立証する。即ち、細胞周期離脱(G0)癌/再進入癌に特異的な癌抗原を同定し細胞性免疫を惹起し、免疫監視機構を構築することによる「癌再発制御」の可能性を検証する。本研究成果は、癌腫横断的・包括的な根治切除術後の再発予防治療開発に大きく寄与する。
|
研究成果の概要 |
細胞周期離脱癌(G0癌)/細胞周期再進入癌の誘導遺伝子の網羅的解析を行い、3つの遺伝子を同定した。GLI2遺伝子はcyclinD1発現に関与していた。PTPN3はカルシウムチャネルCACNA1G発現を介してチロシンキナーゼリン酸化に関与していた。C4orf47はG0/G1アレストに関与し細胞休眠に関与していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GLI2遺伝子がcyclinD1発現に関与すること、PTPN3がカルシウムチャネルCACNA1G発現を介してチロシンキナーゼリン酸化に関与すること、およびC4orf47がG0/G1アレストに関与し細胞休眠に関与することを新たに見出した。この3遺伝子は細胞周期離脱癌(G0癌)/細胞周期再進入癌の誘導遺伝子と考えられ、癌再発制御への研究の足掛かりになると考える。
|