研究課題/領域番号 |
19K22666
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
田所 友美 横浜市立大学, 医学部, 助教 (20507644)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | 肺オルガノイド / 血管 / 移植 / 血管化 / ヒトiPS細胞 / 同所性移植 / in vitro組織再構成 / in vitro血管再構成 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、in vitroにおいて肝臓再構成を可能にする「in vitro血管発生再現法」を開発してきた。本技術をヒトiPSC由来肺オルガノイドに応用し、ヒト肺組織の再構成に挑戦する。また、再構成したヒト肺組織の肺表面移植や肺オルガノイド注入移植などの開発を行う。これらの開発により、in vitro、in vivoにおけるヒトiPSC由来肺組織再構成を目指す。本研究の成果は、将来的な肺オルガノイドを用いた移植治療の実現化の礎になると期待される。
|
研究成果の概要 |
本研究において、ヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)から肺の細胞を作製し、その細胞を元に3次元的な臓器の構造を模倣した肺オルガノイドの作製を行った。将来の移植医療に応用するためにはオルガノイド移植後の早期の血管化が重要であると考え、肺オルガノイドへ血管組織を付与する技術の開発とその移植方法について開発を進めた。その結果、再生医療に応用可能なヒト肺組織創出の基盤技術を確立することができた。将来的に呼吸器疾患を対象とした創薬開発や再生医療への応用が期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、ヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)から3次元的な組織構造を模倣した肺オルガノイドを作製した。さらに、再生医療への応用を見据えた肺オルガノイドへの血管付与技術と肺への同所性移植法の開発を行った。肺へのオルガノイド同所性移植法に関しては、他の臓器と比較すると開発の遅れている部分であり、学術的にも価値のある研究開発である。また、肺オルガノイドへの血管付与は、移植効率の向上に加え、肺の主な働きである血中への酸素取り込みの向上も期待できる。本技術は、呼吸器疾患を対象とした創薬開発や再生医療への応用が期待される。
|