研究課題/領域番号 |
19K22668
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
庄 雅之 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50364063)
|
研究分担者 |
赤堀 宇広 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (10423922)
長井 美奈子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80646092)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 難治性消化器癌 / 免疫治療 / 治療抵抗性 / 膵癌 / 小分子化合物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,まずCD200を阻害し得る小分子化合物を新たにスクリーニング探索する.当該小分子化合物が見い出すことができれば,様々なin vitroおよびin vivoでの検証からその有用性を検討し,さらにPD-1抗体治療および化学放射線治療との併用によって,既存治療に対する治療抵抗性および抗体治療の限界を克服し,根治を目指した新たな膵癌集学的治療戦略の開発を行う.未だ人類にとっての最難治癌である膵癌に対する治療成績を革新的に進歩させることを目標とする.
|
研究成果の概要 |
本研究では極めて予後不良な膵癌に対して,現行治療の限界を克服できる新たな観点からの集学的治療法の開発を目指した.これまでの一連の研究成果として,CD200が膵癌の腫瘍免疫だけでなく,治療抵抗性に関わることを見出した.本研究では,免疫回避と治療抵抗性を同時に克服できる可能性をもつCD200を標的とした小分子化合物を探索することから開始した.現時点では,機能的にCD200を阻害できる化合物の同定には至っていないが,研究目的を果たせるように研究を今後も継続していく予定である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的が達成できれば,今日の癌治療における既成概念を転換できる可能性はある.さらに,低コストでの化合物の大量生産が実現すれば,免疫チェックポイント抗体治療において大きな社会問題となっている莫大な医療費問題を解決し得る可能性もあり,医療経済的観点からも研究の意義は大きい.また,人類にとって最難治癌である膵癌での効果が証明できれば,膵癌に留まらず,幅広く,癌治療全体にパラダイムシフトを起こせる可能性もあると考える.
|