研究課題/領域番号 |
19K22686
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 (2021) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
近藤 英治 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10544950)
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研究分担者 |
最上 晴太 京都大学, 医学研究科, 講師 (40378766)
伊藤 慎二 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50362512)
千草 義継 京都大学, 医学研究科, 助教 (80779158)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 妊娠 / ムチン / 腟分泌物 / 円錐切除 / プロテオミクス / Mucin / 早産 / 子宮頸部円錐切除 / 回収 / 子宮頸部 / 円錐切除後妊娠 / プロテオーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
早産は全分娩の10%に発症し、新生児死亡や脳性麻痺の原因の大部分を占めている。早産の予知・予防法の開発は喫緊の課題である。我々は子宮頸部が頸部熟化や上行性感染を抑制する蛋白を分泌し早産を防止しているという仮説を立て、子宮頸部の状況をダイレクトに反映する腟分泌物に着目し、子宮頸部の妊娠維持機構解明を目的とした。具体的には、子宮頸部を部分的に切除した後に妊娠し、早産となった患者の腟分泌中で特異的に低下している蛋白質を、プロテオーム解析を用い抽出する。本研究の成果は、健全な児の育成はもちろん、年間10万人を超える早産関連妊婦と早産児にかかる医療費を大幅に削減する可能性がある。
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研究成果の概要 |
円錐切除後妊娠の妊娠中期の腟分泌物を計114例回収した。早産群13例と正期産群13例の2群を作成し、その腟分泌物中の蛋白を網羅的に定量比較した。計480蛋白を定量比較でき、早産群の腟分泌物でMucin5B量が低下していた。さらに、妊娠中期の腟分泌中のMucin5B量と分娩週数に有意な相関を認めた。本研究により、子宮頸部におけるMucin5B分泌低下が早産と関連する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産は全分娩の10%に発症し、新生児死亡や脳性麻痺の原因の大部分を占める。しかし妊娠維持機構については未だ未解明な点が多く、早産の予知・予防法の開発は喫緊の課題である。 本研究では、子宮頸部でのMucin5B分泌低下が早産と関連する可能性を示した。本研究で抽出したMucin5Bは早産予測マーカーや早産予防目的の補充療法の開発に直結する。
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