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リンパ節内圧測定によるリンパ節転移超早期診断とリンパ行性薬剤導入システム治療

研究課題

研究課題/領域番号 19K22692
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関岩手医科大学

研究代表者

志賀 清人  岩手医科大学, 医学部, 教授 (10187338)

研究分担者 片桐 克則  岩手医科大学, 医学部, 准教授 (10455842)
及川 伸一  岩手医科大学, 医学部, 助教 (30837696)
小玉 哲也  東北大学, 医工学研究科, 教授 (40271986)
齋藤 大輔  岩手医科大学, 医学部, 助教 (40722715)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード頭頸部癌 / 頸部リンパ節転移 / リンパ節内圧 / リンパ行性薬剤導入 / 超早期診断 / リンパ節転移 / 内圧測定 / リンパ節穿刺 / リンパ行性ドラッグデリバリーシステム
研究開始時の研究の概要

癌患者のリンパ節への微小転移を検出することは臨床的には現在のところ画像診断などいかなる方法でも不可能である。我々は、動物実験で転移リンパ節では転移の早期段階から有意に内圧の上昇が認められることを明らかにした。このリンパ 節の内圧上昇を用いれば臨床例でも超早期の転移診断が可能である。また、同じ動物実験モデルで抗がん剤をリンパ節に直接投与することにより、転移リンパ節の縮小効果が得られることも明らかにした。この際の抗がん剤の投与量は静脈内投与に比べて著しく低用量である。内圧測定によるリンパ節転移診断およびリンパ節に直接抗がん剤を投与するリンパ行性ドラッグデリバリーシステム(LDDS)の開発を行う。

研究成果の概要

まず、頸部リンパ流の検討研究をjRCTに登録(jRCTs021190015)、予定通り終了した。頭頸部癌患者の頸部郭清術中に転移リンパ節にICGを注入して赤外線カメラシステムで画像を撮影したところ、大きく3種類の動態を示すグループに分類できた。 リンパ節の内圧測定研究は、jRCTに登録後 (jRCTs022200004)。2021年9 月に症例登録を開始し、研究を進めた。正常リンパ節と比較すると、転移リンパ節では内圧の増加が認められており、現在研究成果を解析し発表を予定している。
リンパ行性薬剤送達システム開発のためのプロトコールを作成し、特定臨床研究として倫理委員会で現在審査中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌の微小転移に対しては、既存のCTやMRIでは診断不可能であり、我々が開発した造影超音波検査でもその診断能は高くは無い。そこで極微小な転移巣まで検出可能な方法としてリンパ節内圧の測定の臨床応用を考えた。すでに共同研究者は動物実験で転移リンパ節内圧の上昇を確認しており、臨床への応用は実現可能である。
また、リンパ行性ドラッグデリバリーシステム(LDDS)は、動物実験ではすでに抗がん剤投与による転移リンパ節の縮小効果が認められている。LDDSの大きな利点は抗がん剤の使用量を極端に少なくできることである。臨床では抗がん剤の副作用・合併症に苦しむ患者が多く、大きな光明を与える研究である。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リンパ節転移に対する新たな治療法ーLDDS (lymphatic drug delivery system)の開発2022

    • 著者名/発表者名
      志賀清人
    • 学会等名
      第60回日本癌治療学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2024-01-30  

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