研究課題/領域番号 |
19K22697
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
久保 秀司 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10441320)
|
研究分担者 |
山野 智基 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00599318)
麸谷 博之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30248140)
中込 隆之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80434950)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 増殖型レトロウイルス / がんウイルス療法 / 骨肉腫 / 肺転移 / 自殺遺伝子療法 / 増殖型レトロウイルスベクター / ウイルス療法 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは増殖型レトロウイルスベクター(RRV: Retroviral Replicating Vector)及びこれを用いた癌自殺遺伝子療法を開発し、欧米で第2/3相試験を行なっている。本研究では、本療法の骨肉腫肺転移への適応拡大を目指し、腫瘍に遊走・集積する特性を持つことが知られている間葉系幹細胞(MSC: Mesenchymal Stem Cell)をキャリアとして利用した腫瘍へのRRV輸送法を開発する。
|
研究成果の概要 |
我々がこれまでに開発した増殖型レトロウイルス(RRV)は、癌細胞特異的に感染・増殖し、腫瘍内で効率よく拡散・伝播する。このRRVに自殺遺伝子を搭載させることによって、薬物前駆体投与で腫瘍細胞死を誘導することができ、これまでに様々な腫瘍モデルにおいて高い感染伝播効率と優れた治療効果を示してきた。本研究の成果により骨肉腫モデルにおいても同ウイルス療法は高い抗腫瘍効果を示す事が明らかとなった。さらに間葉系幹細胞が癌に集積する特性を利用し、この細胞をキャリアとしてRRVを癌に効率良く到達・分配させる方法の原理証明ができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、骨肉腫肺転移症例へのRRVを用いた自殺遺伝子療法の適応拡大が期待され、臨床応用可能な実用性の高いウイルス療法開発につながることが期待される。骨肉腫のみならず、播種性癌の患者の予後やQuality of Lifeを大きく改善する可能性がある。
|