研究課題/領域番号 |
19K22709
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加藤 隆史 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50367520)
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研究分担者 |
豊田 博紀 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (00432451)
片桐 綾乃 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (40731899)
毛利 育子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 准教授 (70399351)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 発達 / 咀嚼 / 動物 / モデル / 離乳 / 口腔機能 / 筋電図 / 行動 / 低酸素 / 睡眠 / 哺乳 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
「口腔機能発達不全症」は,顎や口、脳などに障害がない子どもにおいて,噛む呑むなどの口の働きの発達が不十分な状態である.栄養摂取などを始め,生涯にわたる健康維持力を低下させる懸念がある.しかし,基礎科学的な実験方法が十分でないため,子どもが口の働きを獲得する過程や,その機能低下について不明な点が多い.そこで,本研究では,実験動物を用いて口の働きを評価する方法を開発するとともに,子どもが様々な運動機能を獲得する過程で実験的な介入をすることによって,口の働きが低下する動物実験系を確立することを目的とする.
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研究成果の概要 |
口腔機能発達のメカニズムや、口腔機能の発達に問題が生じるしくみは不明である。本研究では、発達に伴う口腔機能を行動学的及び電気生理学的に記録する方法を試みるために、離乳前後のラットを用いて、その行動特性や複数の飼料の咀嚼を計測した。17日齢付近で食餌行動が開始するが、飼料咀嚼テストは21週齢以降で可能となり、飼料の咀嚼や飲水は、21日齢以降40日齢を超えるころまで変化する可能性が示された。また、生後直後の期間より、開眼後の実験介入が飼料咀嚼が影響を受ける可能性が示唆された。以上から、離乳後の発達や実験介入への影響を考慮した口腔機能発達の実験系の開発が可能と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咀嚼など口の機能の発達の研究では、離乳期境に口の機能評価や測定が難しく、過去には乳児期動物でのin vitroの実験や,離乳から日がたった幼齢動物のin vivoの実験が多かった。本研究では,離乳直後からの咀嚼や飲水機能の測定を行い、口の機能を測定することが可能であることを示すと同時に、口の機能の発達を低下させるような実験的介入の可能性を示唆する点で学術的な意義があると考える。
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