研究課題/領域番号 |
19K22712
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
丸山 健太 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 特別協力研究員 (60724119)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 腸蠕動 / 大腸炎 / 骨粗鬆症 / Piezo1 / リボ核酸 / 腸炎 / 腸内細菌 / 腸骨連関 / メカノセンサー / 骨代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、細胞表面におけるずり応力を認識して活性化するカルシウムイオンチャネル群(メカノセンサー遺伝子)が相次いで発見され、注目を集めている。申請者らは、腸上皮に発現するメカノセンサー遺伝子が骨量を制御していることを示す証差を得た。本研究では、メカノセンサーが腸においてどのような機序で活性化しているのか、また、遠隔臓器である骨の代謝をどうやって制御しているのかを明らかにする。また、腸-骨連関を担う分子実体の同定をつうじて、腸上皮メカノセンサーを標的とした経口骨粗鬆症治療薬を開発する。
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研究成果の概要 |
組織が圧力を感知して応答するためには、機械刺激を認識するための受容体が必要と考えられるが、その実体はながらく不明であった。ところが最近になってPiezo1と呼ばれるカチオンチャルが膜の張力変化に応じてCaを透過させることで当該機構を担っていることが報告された。われわれは最近になって、腸管上皮に発現するPiezo1が腸内細菌由来のRNAを認識することでセロトニンの産生を誘導し、骨と腸の恒常性をダイナミックに制御している一面を描写することに成功した (Cell, 2020)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸内RNAあるいは腸内Piezo1を標的とした有効な「腸管セロトニン調節医療」が開発された場合、骨粗鬆症患者のみならず、潰瘍性大腸炎と過敏性腸症候群の患者にも福音がもたらされる可能性がある。
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