研究課題/領域番号 |
19K22720
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
市川 哲雄 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90193432)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | デジタル印象 / 口腔内スキャナ / AI / 空気圧 / 床縁 / 無歯顎 / 筋形成 / デジタル / 印象採得 / デンチャースペース / 口腔内スキャナー |
研究開始時の研究の概要 |
義歯床縁形態のデジタル記録法は全く示されていない。この部分の自動的形態決定は補綴歯科領域では古典的な問題であるにもかかわらず、全く解決されておらず、極めて重要な課題である。 空気圧負荷によるデンチャースペース造形後の顎堤・歯肉頬移行部のデジタル形態記録とAI技術を用いての義歯床縁部の自動形態設定法の開発を目的とし、機器開発とその効果の検証を行うものである。
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研究成果の概要 |
口腔内スキャナの先端に空気圧を噴出するノズルをつけ、その孔から噴出される空気圧によって,デンチャースペースが形成されることを期待する顎堤のデジタル印象する方法(Air-assited IOS)を考案し,その条件設定と有効性を検討した。空気圧はデンタルチェアから取り出し、減圧弁を通し、エアフィルタで濾過したものを用いた。空気圧噴出孔は2種類を用意した。 AIOSは患者自身の印象感覚は悪くなく、かつ歯面、歯列の採得および粘膜面の採得にも有効であることが示唆された。ただ当初の目的である床縁形態の採得までの効果を有効に判定するまで研究が進まず、その期待の可能性だけが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、全く手つかずだった義歯床縁形態のデジタル記録法に挑戦したことであり、この床縁形成、筋圧形成の自動化が成し遂げなければ、有床義歯のデジタル化を進めることができず、まさしくブレイクスルーをしなければならないところである。しかし、動かない不動粘膜面の印象自体も、日本で市販されている口腔内スキャナでは容易ではなく、工夫が必要であることが判明した。また考案した空気圧をかけての印象が有用であること、疑似カラーのきれいさが判明しただけでも挑戦的萌芽研究として非常に意義が高かったと考える。
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