研究課題/領域番号 |
19K22731
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
門前 暁 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (20514136)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 尿中バイオドシメトリ / 急性放射線障害 / 糞中バイオドシメトリ / トリアージ / 脂質代謝物 / トリグリセリド / フォスファチジルコリン / 排泄便 / 尿 / バイオドシメトリ / メタボローム解析 / 放射線被ばくマウス / 有害事象 / 糞便 / バイオマーカー / 放射線被ばく / 代謝産物 / 生物学的線量計 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、放射線被ばくによって生じる生体内の急性障害の症状を、排泄便に含まれる代謝産物によって被ばく線量を推定し、早期に治療対応するための包括的生物学的線量計の開発を目指す。この方法が確立することができれば、放射線作業従事者や一般公衆の不慮の被ばくでの急性障害や放射線治療の副作用の早期予測による早期治療対応が可能となり、重症化を軽減することができる。
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研究成果の概要 |
急性放射線障害の治療には、早急な医療対応が重要であり、そのためには大量の患者が発生した場合のトリアージが重要となる。本課題では、体内代謝産物の変化をバイオドシメトリツールとして利用することを試み、とりわけ、体内成分を多分に含み、かつ採取に非侵襲である糞及び尿をバイオサンプルとして、緊急被ばく時のトリアージに利用する方法を見出すことを目的とした。その結果、高線量率放射線の個体全身被ばくは、尿中に特異な代謝産物が検出可能であることが明らかとなった上、その性質は脂質代謝物が多分に含まれていることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、これまでに詳細な解析がおこなわれてこなかった尿中あるいは糞中バイオドシメトリを検討した。不慮の被ばくを含む放射線災害時の被ばく線量の定量には、個体線量計によるものの他、染色体評価によるバイオドシメトリがゴールドスタンダードであった。本研究課題の成果は、これらのうち、新たなバイオドシメトリツールとなり得る可能性が示唆され、時間短縮によって救命に貢献できる可能性がある。
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