研究課題/領域番号 |
19K22746
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
緒方 泰子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (60361416)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | クリエイティビティ / 高齢者ケア / 職場環境 / 労働力 / 尺度開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高齢者ケアを支える介護職や看護職等のケア実践者が、高齢者へのケア実践において発揮している創意・工夫をクリエイティビティ(CR)とし、CRの評価尺度を開発することを目的とする。CR得点と就業継続意向等との関連から、CRを発揮しているケア実践者や組織の特性を明らかにすることで、実践者を磁石のようにひきつける魅力的な職場環境の創成(マグネティズムの創出)をめざす。これまで評価法がなかった高齢者ケアにおけるCRを測定しようとしている点、実践者確保において給与等の外的報酬ではなく、内的報酬からのアプローチで組織にケア実践者をひきつける特徴を付与しようとしている点に特徴がある。
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研究成果の概要 |
研究目的は、看護師等のケア実践者が、高齢者へのケア実践において発揮している創意・工夫(クリエイティビティ:CR)の評価尺度を開発することであった。CRとは「発見する力や発見を価値の創造につなげる力のようなもの」とした。COVID-19の感染流行状況を注視しながら研究方法を再考し、3つの質問紙調査を実施した。対象は、グループホーム、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションのケア実践者であった。CRに関する自由記述を質的に整理し、The Person-centered Care Assessment Tool (P-CAT)日本語版、2因子より成るCR質問群を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、高齢者ケア実践者のCRを表す項目群や、CRの関連概念の日本語版尺度を開発できた。CRを測定できることで、実践に埋もれているCRやCRを発揮しているケア実践者を見いだすことが可能となり、CRの発揮につながる職場環境・組織特性を明らかにできる。また、CRと職務満足度や離職意向等との関連を検証できる。本研究成果は、CRを発揮できるような、実践者にとって魅力的な職場環境の創成(マグネティズムの創出)に貢献する。
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