研究課題/領域番号 |
19K22764
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
木下 由美子 宮崎大学, 医学部, 教授 (30432925)
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研究分担者 |
岸本 淳司 九州大学, 大学病院, 准教授 (00317322)
宮園 真美 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (10432907)
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
伊豆倉 理江子 九州大学, 医学研究院, 学術研究員 (80805292)
金岡 麻希 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50507796)
諸隈 誠一 九州大学, 医学研究院, 教授 (50380639)
遠山 岳詩 九州大学, 大学病院, 医員 (00828197)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん / スクリーニング検査 / 日米比較 / 大腸がん / スクリーニング / 受診率向上 / 影響要因 / 国際比較 / JSTAR / HRS / がんスクリーニング / 日本人 / 日系米国人 / ビッグデータ |
研究開始時の研究の概要 |
日本人の大腸がん検診の受診率は、男性41.4%、女性34.5%(40~69歳)(2015年)であり、欧米人の50~70%や、日系アメリカ人の56~71%に比べて低い。大腸がんは定期的なスクリーニング検査により死亡率を低下させることが可能である。本研究では、①Global Aging Dataを利用して日米英国の大腸がんスクリーニング検査受診の影響要因を探索する。また、② BRFSS(USA)データにより、日系米国人と日本人(申請者日本語版作成後調査)の検査受診の影響要因比較を試みる。さらに、③大腸がん患者1000名に、検査受診の影響要因や受診の有無による成り行きの違いについて解析する。
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研究成果の概要 |
1)がんスクリーニング検査受診に関する日・米比較(JSTAR, HRSデータ):ハワイ大学との共同研究ではじめに乳がんスクリーニング検査受診に関する日米比較を実施した。日本人37%(N=653), 米国人73.4%(N=5177)がマンモグラフィーの検診を受けていた。日本人は、年齢が高くなること、非喫煙であることが検診受診行動と関連していた。米国人は、既婚者、非喫煙者、非アルコール飲酒者、運動をしている女性、歯科受診をしている女性の受診率が高かった。2)BRFSS (日系アメリカ人) と日本人 (申請者調査)の比較、3) 大腸がん患者へのスクリーニング検査受診の影響要因分析は実施が遅れている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本におけるがんスクリーニング検査受診率は30~40%と低く、さまざまな政策が行われたが手詰まりの状態であり、1)日・米のデータを比較してスクリーニング検査受診の影響要因を分析し比較すること、2)日系アメリカ人と日本在住の日本人の受診率との違いはなぜなのか、日本での調査実施により影響要因の比較を試みること、さらに、3)大腸がん患者への質問紙調査と診療情報の活用により、がんスクリーニング受診の影響要因や、受診の有無による違いなどについて分析することで、がんスクリーニング検査受診率向上に向けた示唆を得ることができる。
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