研究課題/領域番号 |
19K22773
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
友杉 真野 (堀中真野) 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80512037)
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研究分担者 |
増田 光治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10305568)
酒井 敏行 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (20186993)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 予防 / RB / 動脈硬化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の日本人の死因は「がん」と「循環器疾患」が半数を超えていることが報告されている。一方、がん・循環器疾患の発症には、高血圧や糖尿病、肥満などが関与することが明らかになってきていることから、共通した標的分子の影響が存在する可能性が十分に考えられる。数々の既報から、その候補として研究代表者らは『RB』に着目した。本課題では、「RB活性化」食品成分が、がん細胞のみならず、血管平滑筋細胞、大動脈内皮細胞に対してもRBを活性化し、動物モデルにおいても動脈硬化予防効果が認められるか否か検証する。「RB活性化」による動脈硬化予防の実践の可能性が示唆されるものと期待される。
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研究成果の概要 |
申請者らはがん細胞に対し、増殖抑制効果やがん抑制遺伝子の活性化能を有する成分の探索を続けており、現在、一部は製品化に向けた段階にある。今回、がん以外の疾患モデルとして動脈硬化のプロセスにおける検討を目的とした。ヒト血管細胞に増殖因子を添加することで過剰な細胞増殖を誘導し、そこに、評価サンプルを添加した結果、過剰な細胞増殖のみを有意に抑制する結果が得られた。定常レベルの細胞増殖に対する影響は示さなかった。動脈硬化の進展に関与するマクロファージ活性化因子であるMCSFの発現誘導も抑制された。LPS刺激によるマウスマクロファージの過剰な増殖に対しても、有意な抑制効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の日本人の死因は「がん」と「循環器疾患」で半数を超えている。一方、様々な報告により、がん・循環器疾患のいずれの発症においても、共通した標的分子の影響が存在する可能性が十分に考えられる。その候補として、申請者らは代表的がん抑制遺伝子『RB』に着目した。本研究において検討したサンプルは、国内飲料企業との産学連携研究として商品化に繋げていく計画中であり、基礎研究も継続していく。幅広い疾患予防のために貢献できる結果が出せることが期待される。
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