研究課題/領域番号 |
19K22775
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
川崎 優子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (30364045)
|
研究分担者 |
内布 敦子 兵庫県立大学, 看護学部, 副学長 (20232861)
田村 和朗 近畿大学, 理工学部, 客員教授 (20278823)
須藤 保 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50397824)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 看護技術 / がんゲノム解析 / 個別化医療 / がん看護学 |
研究開始時の研究の概要 |
がん遺伝子パネル検査を受ける患者が増える中、臨床的意義不明の遺伝子変異の検出、治療方法が見つからないことなどを告知されると、不安、抑うつが高くなり、遺伝カウンセリングだけでは心理的影響の回避や健康行動に繋がらないことなどが指摘されている。 このような課題を解決するケアを構築するために、本研究では患者が自らゲノム情報をもとにがんと向き合い、患者が期待する検査結果が得られなかった場合でも療養生活が維持できるよう、がん診療と遺伝医療を融合させたがんゲノム医療として、がん遺伝子パネル検査前後のシームレスなPrecision Nursing Care Programを開発する予定である。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、がんゲノム医療に対するがん患者の認識や意思決定過程の構造化、看護連携状況の明確化により、がんゲノム医療におけるシームレスな多職種連携モデルとして、Precision Nursing Care Programの開発すること。 調査結果をもとに、プログラムの要素は、①がん患者のがんゲノム医療への期待を考慮したICを実践すること。②がん患者が受検に至るまでの探索行動、受検動機、心理反応を捉え、意思決定支援を実践することなどを位置づけた。プログラムの実施可能性は、エキスパートパネルによりがん遺伝子パネル検査の結果に応じて、多様ながん患者へ汎用できることが認められた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厚生労働省の指定を受けたがんゲノム医療中核拠点病院ならびに連携病院において、がん遺伝子パネル検査を受ける患者が増える中、臨床的意義不明の遺伝子変異の検出、治療方法が見つからないことなどを告知されると、不安、抑うつが高くなり、遺伝カウンセリングだけでは心理的影響の回避や健康行動に繋がらないことなどが指摘されている。これらの課題を解決し、がん患者がゲノム情報をもとに自らのがんと共生するためには「Precision Nursing Care Program」が1つのツールとして、臨床応用の可能性がある。
|