研究課題/領域番号 |
19K22778
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
丁野 純男 北海道科学大学, 薬学部, 教授 (90347790)
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研究分担者 |
戸上 紘平 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (20582357)
板垣 史郎 札幌医科大学, その他部局等, 准教授 (00360925)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | アニサキス / 駆虫 / DDS / 食文化 / 公衆衛生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、まず、アニサキスを強力に駆虫できる薬物を探索する。更に、探索した薬物がアニサキス体表面の防御機構を突破しやすくする工夫を施すとともに、その薬物を胃壁表面に付着・滞留させるという2つの戦略からなるDDSを創製する。
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研究実績の概要 |
本研究では、DDS技術を駆使して駆虫候補成分をアニサキスの体内に送り込み、駆虫効果の最適化を図る戦略を掲げている。2021年度は、ホッケやニシンなどの魚体から採取したアニサキスに、複数の駆虫候補成分をそれぞれ適用し、アニサキスの運動性や生存時間などを確認した。その結果、幾つかの油状成分に駆虫作用があることがわかった。この油状成分をアニサキス感染部位である胃に投与しても、比重が小さいことから胃液表面に浮かび、アニサキスに暴露されないことが考えられる。そのため、胃液に馴染み、アニサキスに駆虫候補成分が暴露されるDDS製剤の開発を試みた。このDDS製剤を人口胃液中のアニサキスに対して適用したところ、即効性のある駆虫効果が得られた。以上、本研究では、アニサキス駆虫候補成分のDDS製剤を開発し、その有効性を明らかにした。今後は、アニサキスを胃に感染させた動物モデルにおいて、このDDS製剤の駆虫効果及び安全性等の評価を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で一部の実験が未実施である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果を活かし、動物モデルや人に投与できるDDSを作製し、臨床応用を目指す。
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