研究課題/領域番号 |
19K22787
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
中村 伸吾 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 医療工学研究部門, 教授 (00505323)
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研究分担者 |
佐藤 正宏 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, ゲノム医療研究部, 共同研究員 (30287099)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 銀ナノ粒子 / 殺菌活性 / 紫外線照射 / ラジカル / 金属ナノ粒子 / 抗菌性 / 光照射 / 殺菌効果 / 化学物質分解効果 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は粒径制御能力に秀でた簡便な銀ナノ粒子合成法を確立している。一般的な銀ナノ粒子には抗菌性等の性質が備わっていることが良く知られている。我々の作り出した銀ナノ粒子についても、その特徴は備わっていることを既に確認出来ている。そして最近になり、この銀ナノ粒子は光照射というきっかけが与えられることで、ラジカルを放出することがわかった。ラジカルはその種類によっては優れた殺菌効果等を生み出す。本研究では我々の得ているこの様な知見を活用しながら、優れた殺菌効果等を有した複合材料を作り出し、これを深化させて医療従事者用の機能性材料の創製を目指す。
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研究成果の概要 |
銀ナノ粒子(AgNP)には微生物殺菌効果、そしてウイルス不活化効果が備わっている。本研究では、AgNPに紫外線を照射することで、その効果が高まることを実証した。この増強効果は、紫外線照射でAgNPから反応性の高いヒドロキシルラジカルが生成することに起因している。強力な酸化剤として知られるヒドロキシルラジカルは、細菌やウイルス、化学物質に対して抑制的な効果を発揮する。しばしば議論の対象となるAgNPのバイオセーフティ問題や環境安全性へ慎重に対処していく必要はあるものの、本システムは細菌やウイルス感染から医療従事者を守ることに役立つと期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の成果は、銀ナノ粒子(AgNP)への紫外線照射がラジカルを発生させ、殺菌活性が高まることを実証した点に集約される。本研究ではハンディタイプの簡易型紫外線ランプを使用しており、その汎用性も高い。紫外線の波長もUVA帯域であり、一般的な殺菌目的で使用されるUVC帯域と比べて安全性が高い。本研究成果の活用は、例えば、医療従事者が防護服の脱衣時において病原因子へ誤接触してしまっても、その因子は既に不活化されているために感染をしなくてもすむといったような、新たな感染防護システムの構築につながると期待できる。
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