研究課題/領域番号 |
19K22790
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
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研究分担者 |
吉田 祐子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30321871)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多剤処方 / 高齢者 / 処方の把握 / 性格特性 / ポリファーマシー / 薬物有害事象 / 服薬アドヒアランス / 多剤処方・投薬 / 多剤投薬 / 危険因子 / 多病 / 発生機序 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の多くは複数の慢性疾患を抱え、ポリファーマシーとなりやすく、ポリファーマシーは高齢社会における健康政策上の重要課題である。ポリファーマシー発生には医学的要因のみならず、心理・行動科学的要因、医療制度的要因等々、多くの要因が寄与していると考えられる。本研究は、①ポリファーマシーの危険因子に関するシステマティックレビュー、②地域在住高齢者を対象とする学際的研究データを用いたポリファーマシー危険因子の分析を実施することで、ポリファーマシーの発生機序を学際的アプローチによって探求することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、ポリファーマシーの危険因子に関する先行研究をレビューし、地域高齢者を対象とした学際的研究データを用いたポリファーマシー危険因子の分析を実施した。 ポリファーマシーの危険因子として、属性、身体的状況、生活習慣、認知機能、心理的特性、社会的ネットワーク、医療サービス利用状況、地域が把握された。地域在住高齢者を対象とする長期縦断研究「SONIC研究」で収集したデータを分析した結果、ポリファーマシーには慢性疾患数と性格特性が有意に関連していた。男性では神経症傾向が高く、女性では開放性傾向の低いことが、ポリファーマシーと関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はポリファーマシーの危険因子に関する先行研究のレビューを実施したことに加え、地域高齢者を対象とした学際的研究データを用いて、慢性疾患と性格特性の両者がポリファーマシーの関連要因として明らかにした。更に本研究では、ポリファーマシーに関する研究遂行上、ポリファーマシーの把握方法が分析者の立場や利用可能なデータの違いによって大きく異なっていることが、ポリファーマシー研究を困難としている一因であることを明らかにした。
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