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組織特異的KOマウスを用いたSREBP-1aの小腸恒常性維持に対する機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K22794
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関富山大学 (2020)
筑波大学 (2019)

研究代表者

中川 嘉  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (80361351)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワードSREBP-1a / 脂肪酸合成 / 小腸構造 / 小腸の発生・分化 / 栄養代謝 / SREBP / 発生・分化
研究開始時の研究の概要

現在まで世界で作成されていなかったSREBP-1aの組織特異的ノックアウト(KO)マウスを初めて作成し、分子の機能を組織レベルで明らかにする。栄養吸収臓器である小腸を構成する腸管上皮は細胞の増殖・分化が早い。それゆえ、細胞増殖におけるSREBP-1aの関連性、重要性が想定される。また、SREBP-1aはマクロファージをはじめとする免疫系の細胞にも発現し、腸管免疫への影響も想定される。小腸および、マクロファージ特異的にSREBP-1aをKOすることで小腸の構造維持と栄養吸収の機能に対する影響、関係を解析する。本課題ではSREBP-1aによる小腸機能維持⇒栄養代謝の新たな概念を提唱する。

研究成果の概要

SREBP-1aの欠損(KO)マウスおよびfloxマウスを作成した。SREBP-1a KOマウスでは小腸絨毛部分が短く、小腸全体の長さも短くなった。小腸内細胞の細胞増殖は抑制された。小腸での遺伝子発現では脂肪酸不飽和化・伸長酵素の発現が抑制され、オレイン酸、パルミトレイン酸が減少した。SREBP-1a KOマウスに脂肪酸を投与すると小腸構造の回復が見られた。小腸オルガノイド培養でもSREBP-1a欠損で成長が遅延した。オレイン酸、パルミトレイン酸を添加することで成長は回復した。SREBP-1aが脂肪酸合成を制御し、小腸の構造維持に重要であることを初めて明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

SREBP-1aはSREBPファミリーの中でも生理的機能はあまりないと想定され、解析が進んでいなかった。それゆえ、遺伝子改変マウスの作製も遅れており、全身KOマウスおよび組織特異的KOマウスは存在していなかった。本研究で初めて全身KOおよびfloxマウスを作製したことの学術的意義は大きい。さらにSREBP-1a KOマウスでの小腸構造異常が見られることは脂質代謝が小腸構造の維持に必要であり、栄養代謝を調節する新たな知見を示した。新たな生活習慣病治療戦略の開発へ繋がる社会的な意義も大きい。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 筑波大学 医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科

    • URL

      https://www.u-tsukuba-endocrinology.jp/

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-07-04   更新日: 2022-01-27  

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