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運動による血清リン調節作用の解明とCKD-MBDの予防・治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K22811
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関徳島大学

研究代表者

竹谷 豊  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30263825)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード高リン血症 / 慢性腎臓病 / 骨ミネラル代謝異常 / 運動療法 / 運動 / CKD-MBD / 腎不全 / 筋萎縮 / 栄養不良
研究開始時の研究の概要

慢性腎臓病は、日本人の1300万人が罹患していると推定されており、その対策が喫緊の課題である。慢性腎臓病では、腎機能が低下し、悪化すれば人工透析が必要となる。それに加え、心筋梗塞などの心血管疾患のリスクや骨粗鬆症、筋肉の萎縮による低栄養状態を招き、これらが重なると生命予後が悪化する。我々は、腎機能低下に伴い上昇する高リン血症が、これらの病態に共通した因子であることを見出してきた。これまでは、食事や薬剤で高リン血症の改善を試みてきたが、運動を行うことが、高リン血症の改善や骨粗鬆症、筋肉の萎縮などを改善するために効果的であると考え、その効果の検証と分子機序の解明に取り組む。

研究成果の概要

慢性腎臓病患者でみられる高リン血症は、全身性の骨ミネラル代謝異常を引き起こし、骨折リスクや心血管疾患の発症リスク、ひいては生命予後を左右する。高リン血症に対する食事療法では、栄養不良を招くリスクがある。運動により骨格筋でのリンの取込を増やすことができれば、高リン血症の改善に役立つとともに運動による筋肉量や骨量の維持・増加も期待できる。本研究では、高リン血症を示す慢性腎臓病モデル動物を用い5週間にわたって強度の異なる運動負荷を行ったところ、腎機能を悪化させることなく、筋肉量の増加とともに血漿リン濃度の改善を認めた。慢性腎臓病の病態において運動療法は高リン血症の改善に役立つことが期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病患者において、高リン血症は慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常という病態を引き起こし、骨折や心血管疾患および死亡リスクを高めることが知られている。現在は薬物療法と食事療法による治療が行われるが、低栄養による筋肉量の減少などのリスクを伴う。古くは慢性腎臓病患者に運動は推奨されなかったが、近年はその効果が期待されている。本研究成果により、慢性腎臓病においても、運動は、腎機能の悪化を招くことなく、筋肉量が増加すると共に、高リン血症を改善させることが示された。慢性腎臓病対策はわが国の大きな課題である。運動療法が慢性腎臓病患者の病態改善に役立つことが期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2022-01-27  

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