研究課題/領域番号 |
19K22813
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
香月 博志 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (40240733)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脳神経疾患 / ビタミンA / レチノイド / トリプトファン / 神経保護 / 脳内炎症 / 脳出血 / ビタミンA / 炎症応答 / 強化補給 |
研究開始時の研究の概要 |
脳内出血は脳卒中のなかでも予後不良となる率が高く、適切な医療介入法の開拓が望まれている疾患である。脳内出血の病理形成過程には脳組織内における炎症応答が深く関わることを踏まえ、本研究では食事性に摂取される物質やその代謝物の炎症制御効果に焦点を当てる。特定のビタミン・アミノ酸・タンパク質の強化補給の効能に関する科学的証拠を集積し、旧来のカロリー補給や電解質管理の枠を超えた新規の脳卒中栄養学の概念を創出する。
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研究成果の概要 |
食事性に摂取されるビタミンおよびアミノ酸の代謝物等が脳内出血の病態に及ぼす影響について実験動物を用いて解析した結果、ビタミンA類の強化補給が脳内出血後の運動機能障害を軽減することを明らかにした。また、ビタミンAと関連する複数の化合物の神経保護効果および脳内炎症応答抑制効果のメカニズムの一端を明らかにした。さらに、アミノ酸であるトリプトファンの代謝物が脳内出血病態に対して治療効果を発揮することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、脳内炎症の制御に焦点を当てて食事由来成分の効果を明らかにすることで、脳疾患治療に最適化された栄養管理・強化補給法の確立に資することを目指した。脳内出血に対する食事性強化補給法の確立において重要となるビタミンおよびアミノ酸代謝物の効力の一端を明らかにしたことで、カロリー補給や体液平衡維持といった従来の栄養管理の枠組みを超えた新たな視点からの「脳卒中栄養学」の創出に寄与するものである。
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