研究課題/領域番号 |
19K22815
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
近藤 茂忠 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40304513)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 骨格筋細胞 / 廃用性筋萎縮 / 萎縮ストレス / 筋萎縮 / 制御機構 / IRS-1 / 筋委縮 / ストレス / 分化 / 筋萎縮ストレス / 骨格筋細胞分化 / 筋管細胞 / 萎縮抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、筋萎縮ストレスに対する骨格筋細胞独自の適応メカニズムを明らかにする。具体的には、申請者が発見した骨格筋特異的な新規の長鎖非コードRNAが最終分化した筋管細胞に脱分化を誘導して、筋萎縮抵抗性を獲得させる分子機構を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、筋萎縮ストレスに対する骨格筋細胞独自の適応メカニズムを明らかにした。具体的には、申請者が見出した骨格筋特異的な新規長鎖非コードRNA(Irs1 lncRNA)の標的mRNAがRBおよびp16であることを同定した。さらに、Irs1 lncRNAが相補的な配列を介してこれら標的mRNAをサイレンシングすること、その結果筋管細胞の脱分化を誘導し、筋萎縮抵抗性の表現型を獲得することを見出した。さらに、Irs1 lncRNAとホスト遺伝子(Irs1 mRNA)の転写調節機構について検討し、これら2つは筋細胞の分化段階特異的に転写制御されていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、廃用性筋萎縮を引き起こすメカニズムについては、筋特異的な蛋白質分解システムの活性化(Atrogenesシステム)が国内外で精力的に研究され、分子レベルでその詳細が明らかにされてきている。一方、筋細胞がもつ「萎縮ストレスに対する適応能力」という観点から、筋萎縮を捉えた研究は未だない。本研究成果の学術的意義は、骨格筋細胞に備わった筋萎縮抵抗性プログラムを明らかにし、廃用性筋萎縮の解決へ向けた新たな可能性を示したことである。
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