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インターネットにおける名前プライバシー保護技術のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 19K22843
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

長谷川 亨  大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (70576264)

研究分担者 小泉 佑揮  大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (50552072)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード情報指向ネットワーキング / インターネット / プライバシー
研究開始時の研究の概要

Information Centric Networking(ICN)ではキャッシュ機能を活用するためにデータ名を同じビット列に暗号化するため,プライバシー漏洩に対してIPより脆弱である.キャッシュの有効性を活用するために,ICNの脆弱性を解消する手法を開発する.まず,IPとICNにおけるプライバシーを定義するモデルを開発し,次にプライバシーを漏洩させないキャッシュ方式を開発する.

研究成果の概要

次世代インターネットアーキテクチャの情報指向ネットワーキングに対して,ネットワーク内の盗聴者などの攻撃者から,要求者が要求したコンテンツの名前の漏洩を防ぐ名前暗号方式を開発した.第一に,名前の暗号化は,暗号化した名前の盗聴頻度や暗号鍵を取得する頻度攻撃や名前攻撃に脆弱であるため,同一の名前を複数の暗号鍵を用いて暗号化することで脆弱性を解消した.具体的には,連続して暗号鍵を割り当てることで,脆弱性解消と通信性能の向上を両立させた.第二に,本方式のプロトタイプをプログラムスイッチ上に実装することで,本方式がインターネット規模のネットワークに展開可能なスケーラビリティを持つことを実証した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

情報指向ネットワーキングは,キャッシュに,マルチキャストや移動通信のサポートなど,IPでは提供できない機能を有しており,次世代インターネットアーキテクチャとして期待されている.一方,宛先に名前を用いることによるプライバシー漏洩が,普及の課題となっている.これに対して,複数の鍵を用いて名前を暗号化することで,漏洩を防ぐ手法を発明し,さらに1テラビット/秒の速度で動作させた.本研究結果は,情報指向ネットワーキングの普及に貢献することが期待される.

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A Study on Privacy Protection in ICN Networks using Multiple Encryption Keys2021

    • 著者名/発表者名
      長谷川亨、山田翔太、小泉佑揮
    • 学会等名
      Proceedings of 2021 International Conference on Emerging Technologies for Communications (ICETC 2021)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ミドルボックスを経由する通信の安全性を保証するための要件の定義とプロトコルの設計に関する一考察2021

    • 著者名/発表者名
      北 健太朗, 武政 淳二, 小泉 佑揮, 長谷川 亨
    • 学会等名
      コンピュータセキュリティシンポジウム2021
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ICN網における複数暗号鍵を用いた名前暗号化によるプライバシー保護に関する一考察2021

    • 著者名/発表者名
      長谷川 亨, 山田 翔太, 小泉 佑揮
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ICN網における複数暗号鍵を用いた名前暗号化の頻度攻撃に対する脆弱性に関する一考察2021

    • 著者名/発表者名
      山田 翔太, 小泉 佑揮, 長谷川 亨
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会講演論文集
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 頻度攻撃に対するICNにおけるデータ名暗号化の脆弱性に関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      江夏 永広, 小泉 佑揮, 長谷川 亨
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告 (IN2019-109)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 複数パケット名を活用した頻度攻撃に対するICNにおけるーデータ名暗号化の脆弱性に関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      江夏 永広, 小泉 佑揮, 長谷川 亨
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会講演論文集 (B-7-3)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2023-01-30  

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