研究課題/領域番号 |
19K22848
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小野 貴継 九州大学, システムLSI研究センター, 准教授 (80756239)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | コンピュータアーキテクチャ / IoTシステム / ハードウェアセキュリティ / 動作期限付きアーキテクチャ / IoTセキュリティ / 動作時限付きシステムアーキテクチャ / ハードウエアセキュリティ |
研究開始時の研究の概要 |
すべてのIoT(Internet of Things)機器が継続して正しく管理されるとは限らないことから,セキュリティの問題を有したIoT機器が長期間インターネットに接続される可能性がある.そこで,事前に定めた動作期間が経過した後,物理的に一部の機能(例えばインターネットへの接続)を無効化する技術の実現を目指す.動作可能期間は変更不可能にするため,デバイスそのものが物理的に消耗する素子を活用して実現する.次に,一度無効化した機能を再び有効化できない仕組みを開発する.これらの要件を満たすアーキテクチャ及び回路を開発し,シミュレーションによるコンセプトの実証を目指す.
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研究成果の概要 |
IoT 機器が正しく管理されない場合, インターネットに接続された状態が継続し, マルウェアやウィルスに感染する可能性がある. そこで本研究ではIoT 機器に対して利用可能な期間 (ライフサイクル) を定める手法を提案した.攻撃者によって改ざんが困難なライフサイクルを実現するために, 物理的に破壊されるウェアアウトデバイスを用いた.ウェアアウトデバイスの検討およびパラメータの決定方法について明らかにし,シミュレーションにより有効性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽光発電などにより電源を永続的に供給されるIoT機器の増加に伴い,適切に管理されていないIoT機器が長期間インターネットに接続されることが増えると予想される.セキュリティに関する脆弱性があるとそれが放置されることになり,将来的に大きな問題となることが予想される.本研究は改ざん困難なライフサイクルを定めるものであり,今後のIoT機器の安全な利用手法を示したという点でその意義は大きい.また,ライフサイクルを定めることは,ユーザが購入後に利用可能な期間が予め決められることを意味する.したがって,産業界では積極的な研究開発をためらうものであり学術界からの技術提案には社会的意義があると考えられる.
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