研究課題/領域番号 |
19K22852
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
水野 貴之 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (50467057)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 計算社会科学 / 経済物理学 / 複雑ネットワーク科学 / グローバリゼーション / ビッグデータ / COVID-19 / 人流 / 複雑ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
民族等に起因するグローバルなコミュニティ間の排他的問題に関する「情報学と国際政治学との融合研究」を創出する.世界経済に存在するコミュニティが,グローバル化により,従来の国・地域単位から,国を跨いだ思想や民族単位に変容している.このコミュニティを的確に捕捉するために,人々のミクロな繋がりに関するビッグデータを利用する.グローバルな人々の流れの視点から,情報学のビッグデータ解析技術を国際政治学に導入することで,「実空間で民族が複雑に絡み合う」ような巨大で複雑な社会ネットワークの構造を見える化し,孤立コミュニティを検出,多文化共生社会を実現するために必要な社会ネットワークの是正箇所を指摘する.
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研究成果の概要 |
世界経済に存在するコミュニティが、グローバル化により、従来の国・地域単位から、国を跨いだ思想や民族単位に変容している。人々のミクロな繋がりに関するビッグデータから、このコミュニティを捕捉した。グローバルな人々の流れの視点から、情報学のビッグデータ解析技術を国際政治学に導入することで、(1)「実空間で民族が複雑に絡み合う」ような巨大で複雑な社会構造を見える化し、(2)孤立コミュニティを検出、(3)多文化共生社会を実現するために必要な社会ネットワークの是正箇所を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経済や社会のコミュニティ構造が民族に依存する比率が高まってきたが、経済や社会の公的なデータには、企業や個人の民族性を判断する情報が十分にない。名前や人々の移動軌跡から民族を推定する技術を開発したことで、地域社会や国際貿易における民族などの分断や、企業内の従業員のダイバーシティを観測することが可能になった。また、多様な人々が利用する地域や貿易財、多様な人々が働く企業を見つけることで、これらをハブとして、経済や社会の多様性の向上がはかれることを指摘した。コロナ禍における空間的な分断(移動の自粛状況)を日々公表した。
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