研究課題/領域番号 |
19K22854
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野 哲雄 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (40343389)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ナッジエージェント / ブーストエージェント / 応援エージェント / 環境知能システム / ヒューマンエージェントインタラクション / ナッジ エージェント / ウェルビーイング / ナッジ / エージェント |
研究開始時の研究の概要 |
行動経済学において提唱されている“ナッジ”は「ほとんど気づかないくらいにささやかな方法」で人々を健康や幸福へと導く戦略として知られている。AI や IoTなどの情報技術の急速な発展により、社会システムの再構築が求められている現在、本研究では“ナッジ”を「心のナビゲーション」として捉え、それを我々がこれまで研究を進めてきたエージェント基盤技術を用いることで“ナッジ”エージェントとして実装することにより、人々を「良い行動」へと導くことが可能な、新しい社会的インタラクションの枠組みを提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、行動経済学における“ナッジ”を「心のナビゲーション」として捉え、それを我々がこれまで研究を進めてきたHuman-Agent Interaction (HAI) の基盤技術により“ナッジ”エージェントとして実装した。このエージェントシステムを用いた実験により、人々をウェルビーイング(心身ともに豊かな生活状態)へと導くことが可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、“ナッジ”はさまざまな場面で利用されてきたが、個別の意思決定に影響を与えるヒューリスティックスやバイアスに関する研究に留まっており、それらの文脈を整理し体系化したうえで、より一般的な社会システムに導入しようという研究は行われてこなかった。本研究はポストAIの時代を見据え、“ナッジ”エージェントとのインタラクションをとおして、人々の生活の質(quality of life)を向上させる意思決定を促す挑戦的かつ探索的な研究であることを示すことができた。
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