研究課題/領域番号 |
19K22868
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
圓道 知博 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (70397470)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | コンピューテーショナルフォトグラフィ |
研究開始時の研究の概要 |
カメラとは飛来する光線の強度を方向ごとに計測する装置である。通常のカメラではレンズの作用によって各画素と光線方向との対応付けがなされており、撮像素子上の全画素を狭い角度範囲の光線に集中的に割り当てるものが望遠レンズ、広い角度範囲の光線に割り当てるものが広角レンズと言える。また撮影範囲の中心方向は通常レンズの光軸方向に固定である。この撮像素子上の各画素の光線方向への割り当てを動的に制御することで、画角と撮影方向の制御が実現される。
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研究成果の概要 |
本研究では、画角や撮影方向等のカメラパラメータを自在かつ高速に制御できるパラメトリックカメラの概念を新たに提唱し、その基本原理を実証することを目的とする。提案法は画像信号処理を前提とし、これに撮像素子に複数方向の光線を重畳して入射させる独特の光学系と、撮影対象方向からの光線のみを通過させる電子的開口を組み合わせることで実現される。レンズアレイを用いた光学系と超解像処理によって撮影方向の制御が可能なことを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
監視カメラや移動体に搭載されるカメラ等においては、広い範囲を撮影するためには画角が広い広角カメラが望ましい一方、遠距離にある被写体を高解像度で撮影するためには画角が狭い望遠カメラが望ましいという矛盾した要求を抱えている。望遠カメラを用いた場合はカメラの撮影方向を被写体に向ける必要があるが、カメラ方向やレンズ間隔を機械的に駆動するため一般に低速であり、被写体が高速に移動する場合や、移動体に搭載するカメラでは利用が困難である。本研究で提唱するパラメトリックカメラは撮影方向・範囲の高速制御が可能であるため、高速な被写体の追跡等が可能となる。
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