研究課題/領域番号 |
19K22871
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
田中 由浩 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90432286)
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研究分担者 |
佐藤 真理子 文化学園大学, 服装学部, 教授 (10409336)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 触覚 / 粗さ感 / 皮膚特性 / 皮膚振動 / 個人差 / 感度 / 振動伝播 / 主観モデル / 知覚モデル / 粗さ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,対象に直接触れながら皮膚の振動を取得できるウェアラブルセンサを活用し,個人の粗さ感と対応可能な主観的触知覚モデルを構築することを目的とする.具体的には,対象の物理情報および官能評価と同時に計測した皮膚振動や摩擦力に加えて,各人の皮膚の粘弾性などの特性や各刺激に対する触覚感度を計測し,各々の関係性を明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究では,粗さを対象にして触覚の個人差を明らかにすることを目的とし,対象,皮膚に加わる機械刺激(振動,摩擦)に加え,皮膚特性(水分量,粘弾性,指紋など)および各刺激に対する触覚感度との関係を解析した.実験の結果,若年群と高齢者群における皮膚振動および摩擦係数の違いや皮膚特性との関係,皮膚伝播振動の個人差や振動感度との関係,指の姿勢や運動が粗さ感に与える影響や粗さにより押付け力の感覚変化などを明らかにした.また,力学的要素だけでなく認知的要素にも個人差が多いに関与することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,触覚が対象の物理特性だけでなく,個々人の皮膚特性や運動特性,さらに認知特性によって変化することを示し,個々人の感覚を見ることの重要性を示した.得られたそれぞれの特性に関する知見は,触覚の知覚メカニズムの研究だけでなく,触覚の定量化や個々人にあった触覚デザインに役立てることができ,粗さ感だけでなく主観的な触覚の設計と活用に貢献する.
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