研究課題/領域番号 |
19K22873
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉元 俊輔 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 講師 (00646755)
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研究分担者 |
池田 聖 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (40432596)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ロボットビジョン / 視覚拡張 / ユーザインターフェース / 誘電エラストマアクチュエータ / ユーザインタフェース |
研究開始時の研究の概要 |
ユーザの眼球運動と注視対象に応じて制御可能なロボットビジョンシステムとその映像提示インタフェースを構築し,ミクロな観察を支援する視覚拡張技術を確立する.特に,両眼の動きから注視物体を予測し,視認性が高くなるように映像取得・処理を施した一人称立体映像を実時間で提示することで,人の顕微視能を拡張する知能眼鏡システムを実現する.そのために,(1)注視対象を実時間で検出するための両眼運動の予測センシング,(2)同調性の高い視覚システムを実現するためのロボットの眼球運動・焦点の制御,(3)人の顕微視能を拡張するための映像撮影・提示による視認性最適化に取り組み,知的な視覚拡張を実現するための技術を培う.
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研究成果の概要 |
本研究では,ミクロな観察を支援する視覚拡張技術を確立することを目的とした.まず,ステレオカメラの映像が提示されるHead Mounted Displayを装着した状態でアイトラッカにより得られる視線情報を用いて三次元注視位置を推定する手法を提案し,有効性を確認した.次に,四つの電極を備えたバルーン構造のDielectric Elastomer Actuator(DEA)によるレンズ駆動システムを構築し,マイクロスケールの対象物のトラッキングや焦点制御が可能であることを示した.最後に,注視奥行きに応じた動的な焦点調節による映像提示が,静的な映像提示に比べて奥行きの認識率が高い可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視線計測に基づいてリアルタイムにステレオカメラの映像の焦点を変更し,HMDを用いて提示する新しい視覚拡張を実現した点に意義がある.さらに,DEAを用いたレンズ駆動により,肉眼では直接捉えることのできないマイクロスケールの対象物について,インタラクティブな可視化ができた.これらを発展させることで,従来の顕微鏡による観察を効率化したり,新しいVirtual Reality体験を生み出すことができると考えられる.
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