研究課題/領域番号 |
19K22880
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
橋本 健二 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (10449340)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | インタラクション / 漫画表現 / 流線 / ロボティクス / ロボットハンド / 誇張表現 / ロボット |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,人間とロボットのインタラクション向上を目指し,漫画で見られる誇張表現を取り入れた表現力に富んだロボットハンドのデザイン構成法を構築することを目的とする.人間同士においても相手の表情を読むことが難しいように,人間に外見を似せたロボットでは,人間と円滑にインタラクションするには限界がある.そこで,本研究では漫画表現を取り入れることで,インタラクションの向上を目指すことに特色がある. ハンドに搭載する漫画表現として,多くの漫画に共通して見られ,聴覚と視覚に訴える「効果音を出せる機能」と「流線を描ける機能」の2つの機能に注目する.
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研究成果の概要 |
漫画に見られる誇張表現を取り入れることで,人間とロボットのさらなるインタラクションが可能になるという考えのもと,本研究では漫画に見られる「流線」に着目し,流線表出システムの開発と流線の効果の検証を行うことを目的とする.具体的には,ロボットアームに刀を持たせ,刀を振った際に流線を表出可能なシステムを開発した.流線を表出する場合と表出しない場合の動画を被験者に見せて評価したところ,ある速度以上で刀を振ると,流線を表出することにより実際に刀が振られる速度よりも速いと感じられるという結果を得た.ただし,刀を振る速度が遅い場合は,流線の表出による速度向上効果は小さいという結果が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漫画に見られる誇張表現である「流線」の効果は経験的に論じられることが多かったが,本研究を通して,「流線」が人間に与える影響が明らかになった. 提案手法は言語情報に頼らないため,言語情報に頼らずに表現力を向上させることが可能であり,日本人に限らず万人とインタラクションがスムーズに行えるロボットの新しいデザイン構成法が構築されることが期待される.
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