研究課題/領域番号 |
19K22890
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
野村 収作 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (80362911)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ストレス / ストレスホルモン / コルチゾール / 毛髪 / 爪 |
研究開始時の研究の概要 |
毛髪や爪はその成長過程で血中のホルモンを取り込む。毛髪は1ヶ月に約1cm、爪は約2㎜成長する。よって、日々の体調を反映するホルモンが、その成長とともに毛髪や爪に蓄積されていれば、毛髪1㎝・爪2㎜にはそれぞれ1ヶ月分のホルモンの分泌状態が反映されることになる。つまり、この仮説が正しければ、毛髪・爪は「健康状態の記録媒体」となる。この仮説を検証するため、本研究では日々の体調を反映する体内のホルモンの変動を定量し、その変動の積分値が毛髪や爪に蓄積された同ホルモンの量に比例するか否かを検証する。
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研究成果の概要 |
人の毛髪は1ヶ月に約1cm、爪は約2㎜成長するが、その成長過程で血中のホルモンを取り込むことが知られている。よって、日々の体調を反映するホルモンが、その成長とともに毛髪や爪に蓄積されていれば、毛髪や爪には中長期にわたるホルモンの分泌状態が記録されているはずである。この仮説を検証するため、本研究では、30日間にわたり唾液中のコルチゾール分泌(体内の分泌と高い相関が認められている)を経時的に評価し、当該期間を含む間に成長した毛髪および爪に含まれるコルチゾールとの関係を分析した。その結果、爪・毛髪それぞれにおいて、唾液中コルチゾールと有意な相関関係が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、毛髪や爪は中長期にわたる体内のホルモンの分泌状態が反映された、いわばホルモン分泌の記録媒体であることが示唆された。ホルモンは日々の健康状態のバロメータであり、これを「生活ごみ」である毛髪や爪から定量評価できるということは、本研究でテーマとした疫学研究に限らず、広く社会一般における健康評価・管理のあり方を変える新しい方法論であると考えられる。
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