研究課題/領域番号 |
19K22923
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
柘植 丈治 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70332260)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ポリヒドロキシアルカン酸 / 生分解性プラスチック / 化学合成独立栄養細菌 / ポリエステル合成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、二酸化炭素を効率的に資源化することを目指し、高付加価値物質に直接変換することができる生物固定化に着目した。なかでも、高い炭酸固定能、高い増殖速度、そして、その細胞内に80%以上の含有率で生分解性プラスチック(ポリヒドロキシアルカン酸、PHA)を合成する化学合成独立栄養細菌に着目し、低濃度水素を有効に活用することで安全に炭酸固定が可能な手法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本課題では、水素細菌を用いた独立栄養培養において、爆発下限界の低濃度水素を活用することに着目した。爆発下限界の水素濃度は4 %であり、この水素濃度であれば理論上、水素を安全に取り扱って培養することできる。しかしながら、この低濃度水素で水素細菌がどの程度の二酸化炭素固定能を示し、どの程度の菌体増殖を行うのかについては調査されておらず、その利用可能性は未知数である。そこで、爆発下限界の水素濃度において水素細菌の二酸化炭素固定能を調査することで、その有用性の検証を行うことを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低濃度水素を用いた独立栄養培養法は、水素の爆発を回避し、安全な培養技術としてのプラットフォームになり得るものである。水素の爆発下限界での効率的な培養法が確立できれば、水素細菌による物質生産系は非常に大きな発展性を有している。また、太陽光などの再生可能なエネルギーから水の電気分解によって生産されたグリーン水素を利用すれば、究極の持続可能な物質生産系として環境保全に大きく貢献する。
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