研究課題/領域番号 |
19K22938
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
井口 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50547502)
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研究分担者 |
財津 桂 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30700546)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | サンゴ / ストレス耐性 / メタボローム / エクスポソーム |
研究開始時の研究の概要 |
世界的に衰退しているサンゴ礁生態系の基盤構成種・サンゴを対象に、応募者が選抜した ストレス耐性に差のあるサンゴ種内系統を特徴づける生物要因を特定する。具体的には、 後述の「リアルタイム・メタボローム計測」と「LC-Q-TOFMSによる網羅的解析」により、 サンゴ体内外の代謝産物を網羅的に把握可能なエクスポソーム解析を実施し、ストレス耐 性を特徴づける要因を、非線形時系列解析及びネットワーク解析で浮き彫りにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、サンゴ体内外の代謝産物を網羅的に把握し、ストレス耐性を特徴づける要因を浮き彫りにすることを目的としている。ストレス耐性が異なるサンゴ系統でRNA-seqとメタボロームデータの統合解析を実施し、ストレス耐性と関連があると思われる機能遺伝子・代謝産物群の抽出に成功した。ハイスループットかつ直接メタボローム解析が可能な新規の分析プラットフォーム、"PiTMaP"を確立し、リアルタイム・メタボローム計測の基盤を構築した。一斉産卵時にサンゴポリプを取得して栄養塩負荷実験を行い、PiTMaPで解析した結果、褐虫藻有無・ストレス有無で顕著に異なる代謝産物を数十同定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、今後ストレス耐性の異なるサンゴ系統の選抜や、ストレスを受けた際のサンゴの状態を把握するためのマーカー作成につながり、サンゴ群集の回復・保全技術の高度化につながることが期待される。
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