研究課題/領域番号 |
19K22945
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西村 健 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80500610)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 分化誘導 / 再生医療 / 創薬 / 自動除去型SeVdpベクター / miRNA / 神経幹細胞 / SeVdpベクター / 分化細胞 / 分化促進遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高純度分化細胞の単離のために、分化誘導効率の向上と分化細胞選択の最適化の両方を、独自の自動除去型SeVdpベクターを用いて実現させる。誘導効率向上のためには、各分化段階特異的なmiRNAを利用して、ベクターからの遺伝子発現を分化段階に合わせてコントロールする。また分化細胞選択のために、目的分化細胞特異的に発現するmiRNAによって分化細胞からのみベクターが自動除去されるようにして、分化細胞のみを選択する。そして最終的に、ベクターを一度導入するのみで高効率高純度分化誘導を実現させる。
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研究成果の概要 |
幹細胞等を分化誘導して得られた分化組織の再生医療や創薬への実用化を進めるために、残存未分化細胞等によるガン化等のリスクを減らして、安全性の高い分化細胞を取得する系の構築を試みた。我々独自の自動除去型SeVdpベクターに、神経幹細胞特異的miRNAの標的配列を追加することによって、分化誘導されてきた神経幹細胞のみを選択することに成功した。また、分化段階特異的に発現するmiRNAを利用して、神経幹細胞分化を促進する遺伝子を分化段階に応じてベクターから発現させることにも成功した。今後は、分化細胞選択と分化促進の機能を一つのベクターに融合することによって、高効率高純度分化細胞選択系を確立したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、再生医療や創薬に実用化可能な分化細胞を取得するために必要な技術の開発が進展した。この技術を完成させるためには、ベクターコピー数の微調整や、ベクター除去に用いるために最適なmiRNAの探索、試行などが必要ではあるが、そのような研究を継続して高効率高純度分化細胞選択系を確立することによって、幹細胞等から誘導して作製した分化細胞を用いた、安全な再生医療や新しい医薬の探索が可能になることが期待される。
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