研究課題/領域番号 |
19K22949
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
兪 文偉 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20312390)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 介護支援 / 無意識プロセス / 尿意レベル推定 / 福祉用具・支援機器 / コミュニケーションチャンネル / 尿意推定 / 非拘束型計測 / しぐさ |
研究開始時の研究の概要 |
本申請は、超高齢化社会の大きな問題に直結する認知症のヒトとのコミュニケーションを研究の対象に据え、認知症のヒトの排尿関連無意識プロセスを研究のインスタンスとして、研究方法の節で述べる様々技術課題を解決し、その無意識プロセスの探査、モデル化に挑戦していく。将来的には、その挑戦で得られる知見を排尿以外の日常生活動作、さらに、ほかの意識プロセス障害にも適用する。
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研究成果の概要 |
本申請は、尿意に伴う無意識反応を研究のインスタンスとして、無意識プロセスのモデル化に挑戦していく。 具体的には、介護施設でも使用できる排尿関連プロセスを捉えることの可能な無拘束センサモジュールの検討、それぞれのセンサ情報と異なる尿意レベルとのの関係性の解析、センサ情報から尿意レベルを推定する識別器の確立、さらに、評価情報に基づき、識別器を更新するClosed-loop制御系の構築を行い、計測実験によって、尿意予測システムの有効性を検証した。よって、尿意レベルの変化と自律神経系活動の変化のモデルの確立が可能であることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請は、意識プロセスに障害があるヒトの自律尊重のため、新しいコミュニケーションチャンネルの確立を目指すものである。研究インスタンスとして、排尿に関する無意識プロセスを関連生体信号と尿意レベルのモデルとして把握し、関連生体信号から尿意レベルの推定が可能となり、さらに尿意レベルの変化における関連生体信号の変化を捉えることができる。本アプローチは、排尿以外の他日常生活動作への展開、意識障害への適用も期待できる。 これらの点において、本申請は、インタフェースデザイン、意思決定に関する学問を飛躍させる核となりうる研究であり、挑戦的研究として大きな意義を持つ。
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