研究課題/領域番号 |
19K22963
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中井 隆介 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定講師 (10576234)
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研究分担者 |
東 高志 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 技師 (40378899)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | MRI / Spectroscopy / brain / MRI / MRS / 計測法開発 / スペクトル / 脳 / 脳機能 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、使用されているMRI装置を用いて脳の機能を計測する手法は、脳神経科学、精神科学、心理学等多方面で様々な研究に応用され、数多くの研究成果が出されている。しかし、実験プロトコルに対する大きな制約や、正確性を欠くデータの使用、時間分解能が悪い等、様々な問題点があることも一部指摘されている。そこで本研究では、MRI装置で取得可能な磁気共鳴スペクトルを用いて、脳機能の計測を行うための新しい手法の開発を試みる。
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研究成果の概要 |
MRスペクトルを用いて高速に脳の活動を計測するための手法を開発することを目的として研究を行った。本研究で導入したMRスペクトル取得用シーケンスプログラムのパラメータの調整、および、脳活動計測のための各種機能を持った独自のMRスペクトルデータ処理ソフトウェアの開発を行い、有用性を確認した。研究協力者を用いた視覚刺激呈示課題における脳活動の計測に本手法を適用した結果、比較的高速なデータ取得速度においても変化を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
fMRI法を用いた脳機能計測では、脳の活動から遅れて生じるヘモグロビン量の変化(BOLD効果)を計測しているため、リアルタイムに活動が反映されないという問題がある。本研究は、このBOLD効果とは異なる原理からの脳活動計測を目指した研究であり、高速でも脳の活動を計測できる可能性を示せたことは意義が大きいと考えられる。最終的に完成すれば、今後の多くの脳機能研究への応用が期待できる。また、本研究で開発したデータ処理ソフトウェアは、他のMRスペクトルスコピーを用いた研究においても使用できる可能性がある。
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