研究課題/領域番号 |
19K22977
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
原田 敦史 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50302774)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 超音波免疫治療 / 酸化チタンナノ粒子 / サイトカイン産生 / 樹状細胞活性化 / 免疫治療 / 超音波 / 超音波免疫療法 / 免疫原生細胞死 / オールインワンナノメディシン / 超音波増感剤 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,がんの臨床における三つの主たる治療方法は,外科治療(手術)・化学治療(分子標的薬を含む抗がん剤による治療)・放射線治療であり,これらを総称して三大がん治療といわれている。これら三大がん治療に加えて,“第四のがん治療方法”として注目されているのが「がん免疫治療」である。本研究では,工学(特に化学)を基盤とした研究者による新奇なアプローチとして超音波照射によるがん細胞のネクローシス誘導によって免疫系を活性化する超音波免疫治療という免疫治療の新しい概念を提唱し、そのために必要な機能を合目的に創り込んだオールインワンナノメディシンを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では,超音波照射によるがん細胞の細胞死誘導によって免疫系を活性化する超音波免疫治療という免疫治療の新しい概念を提唱し、そのために必要な機能を合目的に創り込んだオールインワンナノメディシンの開発に取り組んだ。超音波照射によって活性酸素種を生成するTiO2ナノ粒子を高分子材料と複合化させることにより、超音波照射による免疫細胞活性化能、免疫細胞活性化能、免疫細胞へのがん抗原送達能を一つのキャリアに創り込んだオールインワンナノメディシンが調製できたことが培養細胞実験及び動物実験を通して確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三大がん治療方法(外科治療、化学治療、放射線治療)に加えて、第四のがん治療方法としてがん免疫治療が注目されている。この治療方法は副作用が少なく,侵襲性の低い治療法であることから,高齢化社会において患者のQOLを高める治療法として期待されている。低侵襲性を維持しつつ、治療効果を高めるために超音波を利用するシステムに開発に取り組み、新規な治療方法の開発につながる知見を得た。
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