研究課題/領域番号 |
19K23004
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
椛島 雅弘 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (90823807)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中国兵学 / 術数 / 新出土文献 / 馬王堆漢墓帛書 / 中国兵学思想史 / 敦煌文献 / 孤虚 / 兵陰陽 / 天文占 / 『天文気象雑占』 / 暈占 |
研究開始時の研究の概要 |
古代中国兵学思想史において、占術に基づいた兵学思想は重要な位置を占めながらも、研究史ではその価値が低く見られ、「占術に基づいた兵学思想は、なぜ古代中国兵学思想史において重要な位置を占めたのか」という点は殆ど明らかになっていない。 本研究は、古代中国兵学思想史において、特に「天文事象を根拠とした占術=天文占」がどのような論理に基づいて成立したのか、馬王堆漢墓帛書などの新出土文献を活用して明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、新出土文献を活用し、古代中国兵学思想史において、占術がどのような理論(根拠)に基づいて成立しているのか、またその歴史的展開について検討した。その結果、「暈占(「暈」は太陽や月の周りに現れる光の輪)の理論」「孤虚占の理論とその変遷」「兵陰陽の定義とその歴史的展開」の三点を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、中国兵学思想史研究に、「術数」「占術」というアプローチ方法を提供したことにある。これまで、中国兵学思想史の研究は、『孫子』をはじめとした人為を重視する兵学思想を中心に取り上げられてきた。また、術数・占術が取り上げられることがあっても、それはあくまで『孫子』との関わりの中で論じられるのみであった。これを根本から見直したのが本研究であった。 また、社会的意義としては、現代でも信じられることがある占い(六曜占い・生年月日占い)の淵源について、一定の知見を提供する点が挙げられる。
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