研究課題/領域番号 |
19K23043
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
北崎 勇帆 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 講師 (00847949)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本語史 / 文法史 / 文体史 / 日本語学 / 国語学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語の文法の歴史的な変化について、源氏物語のような「和文体」であるか『法華経』『史記』のような中国語の原典を日本語の語順に読み下した「漢文訓読体」であるかといった「文体」の差によって、文法の変化の起こり方に差異が存するという予測に基づき、その実態の解明を目的とするものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、和文・漢文訓読文、話し言葉・書き言葉といった「文体」の差異が、日本語の文法要素の変化に与える影響の差について明らかにすることを目指すものである。この観点に基づき、本研究では、中世末期の文法書『日本大文典』における当代話者の「話し言葉」と「書き言葉」に対する文体意識の解明や、近代の口語意識を窺うことのできる新出資料『新訳狂言記』、『春色梅児誉美』の3種の新訳作品の紹介を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、話し言葉を反映する資料を中心として進められてきた日本語文法史研究において、文体差という複層的観点を導入したことの意義は大きい。また併せて、江戸時代の原拠本と明治時代の訳本との対照、すなわち時代間の対照という日本語史の定石的手法に用いやすい新資料の活用も期待される。
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