研究課題/領域番号 |
19K23065
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 龍谷大学 (2022) 国際日本文化研究センター (2019-2021) |
研究代表者 |
Pradhan Gouranga 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 博士研究員 (40847224)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 方丈記 / 古典文学の国際受容 / 鴨長明 / 世界文学 / 翻訳論 / 夏目漱石 / 南方熊楠 / 災害文学 / 日本古典文学 / 市川代治 / 方丈記の海外流通 / 世界文学としての方丈記 / world literature / postcolonial studies, / translation studies, / hojoki, kamo no chomei, / Natsume soseki / 世界文学,ポストコロニアル研究、翻訳研究, / 方丈記、鴨長明、バンティング、ムッチョリ, / 古典性, 日本古典文学, 古典研究の現代性, / 世界文学論,翻訳研究,古典文学,日本研究, / ポストコロニアル研究、 / 方丈記、鴨長明、 / バンティング、ムッチョリ, / bunting, Muccioli, / 日本古典文学の国際展開 / 世界文学論 / 文化交流論 / 文学受容の研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「国文学」の枠組みの中に閉じ込められてきた古典文学作品『方丈記』を「世界文学」として捉え直し、この作品が19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米でいかに流通し、どのように読まれたのかを解き明かす試みである。日本の古典文学作品の国際性という新たな側面に光を当てることによって、近年、欧米を中心に発展してきた「世界文学論」や「翻訳論」について、日本文学の国際展開の事例から考察し、新たな理論を模索することも目指している。
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研究成果の概要 |
本研究は、19世紀末期・20世紀初頭に古典名作『方丈記』の海外受容の一部を明確にし、この作品がいかにして海外で読まれていたのか、そして海外の読者の捉え方は日本における『方丈記』の捉え方といかなる理由でどのように異なっていたのかを明らかにしたものである。また、『方丈記』の海外流通において、夏目漱石や南方熊楠といった近代日本を代表する知識人らがどのように関わったのか、国内外の資料を追跡しながら、その詳細を明らかにした。本研究期間に実施した研究で得られた成果の一部は、単著『世界文学としての方丈記』(法蔵館、2021年刊)として刊行されたと同時に、国内外の学会や学術誌にも発表されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本では従来から愛読された古典名作『方丈記』は、早くから海外でも読まれていたことを明確にしつつ、日本の古典文学の国際的な流通の在り方についても考察を行った。海外における『方丈記』の受容は、日本のそれと異なる場合もあり、そうした新しい解釈の背景に言語・文化・権力関係などの要因があったことを確認できた。こうした研究成果は、日本の古典文学のみならず、日本の近現代文学や国際日本研究の分野における議論の展開にも役に立つと言える。なお、文学作品の国際的な流通は、グローバル化された時代における文化の流通とその捉え方を理解する上でも重要である。
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