研究課題/領域番号 |
19K23084
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | English teacher identity / Translanguaging / Ideology / Emotion / Linguistic Ethnography / Anxiety / Sociolinguistics / Native speakerism |
研究開始時の研究の概要 |
This research aims to examine how ideology and emotion impact "native speaker" English teachers decisions to use or not use students' L1 in the classroom. I hope to widen the debate around the use and effectiveness of language policies, which will be useful for individual teachers and policy makers.
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研究成果の概要 |
この研究の結果、「ネイティブスピーカー」教師による教室での単一言語使用を伝統的にとらえる信念やイデオロギーが、生徒の第一言語の有効活用を阻み、教師の感情やアイデンティティに影響を与えていることが明らかになった。英語オンリーのイデオロギーは、しばしば初期の教員養成課程で始まり、英語オンリーポリシーのある職場で継続された。このような考え方は、たとえ教師が思想的・知的に反対であったとしても、一度組み込まれるとなかなか変えることができない。さらに、恥ずかしいというネガティブな感情や、語学教師としての権威を失うのではないかという不安も、参加者の日本語能力を教室で生かす意欲や能力を大きく阻害していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な影響という点では、日本の大学の授業において、「母語話者」の教師が多言語主義やトランスランゲージングをもっと理解し、受け入れる必要があることが指摘された。現在、「母語話者」教師が教える範囲は限定されており、彼らの多言語アイデンティティは否定されています。そのため、生徒とより深い関係を築くことができない。本研究で得られた知見は、日本語を母語としない人々が、教室で日本語を使う正当な者として、より広い社会で受け入れられる必要があることを示している。このような現状は、長年日本に滞在している外国人教師が、日本社会の一員であることを示すことに限界がある。
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