研究課題/領域番号 |
19K23134
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
目代 邦康 東北学院大学, 地域総合学部, 准教授 (80396605)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 地形遺産 / ジオモルフォサイト / 地すべり地形 / 震災遺構 / ジオパーク / ジオサイト / 地形・地質遺産 / 斜面変動 / 地殻変動 / ジオコンサベーション / 自然保護 / 自然災害 / 活断層 / 断層露頭 / 岩手・宮城内陸地震 / 地学的自然遺産 / 地震災害 / 保全地形学 |
研究開始時の研究の概要 |
2008年に発生した「平成20年岩手・宮城内陸地震」,2011年に発生した「東北地方太平洋沖地震」,2016年に発生した「熊本地震」といった地震災害発生時に,地学的自然遺産がどのような状況になったのか,地形変化という自然科学的側面と,その管理の状態という人文・社会科学的側面から調査を行い,それらを整理することから,湿潤変動帯である日本列島における,地学的自然遺産の管理のあり方について考察するものである.
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研究成果の概要 |
宮城県栗原市においてジオパークのジオサイトとして保存されている荒砥沢地すべりをはじめとする地学的自然遺産は,2008年の岩手・宮城内陸地震時に出現した.荒砥沢地すべりは,2011年の東北地方太平洋沖地震時には,事前に治山事業として頭部の排土が行われていたため,大きな地形変化はなかった.一方で,地すべり地形そのものが,主に,表層堆積物や軟岩で構成されているため,その形態は変化し続けている.地すべり地形を地学的自然遺産として保存する場合には,出現後の地形変化も含めて行われるべきものである,特に日本列島では地形の変化速度は速いため,保護のための地形変化の記録(モニタリング)が必須である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物に関する保護・保全の方法論は,多くの実践があり,その方法論についても多くの議論がある.一方で,地形の保存に関しては,その実践が少ない.また,保護すべき地形は,地質露頭といった地質遺産と保護の方法論が異なるものであるが,その議論も十分ではない.本研究によって,状態が変化しやすい地形についての保護の方法についての議論がすすんだ.
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